会計プロフェッショナルの活躍フィールドと未来

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会計プロフェッショナルの活躍フィールドと未来


資格取得は「ゴール」ではなく「スタート」

 もう一人、活躍中の公認会計士を紹介しましょう。大学在学中に公認会計士・二次試験に合格、卒業後に大手監査法人に就職という 「会計士の王道」を歩んだ斎藤元樹氏(仮名:45歳)。監査法人での数年の勤務後に独立し、現在は東京・銀座で個人事務所を開業しています。 斎藤氏は公認会計士以外にも、税理士と不動産鑑定士の資格を取得しており、会計に関する多くの著作も出版しています。大組織の外に出て 自らの力を試す、という選択を行った山田氏がまず挙げるのは“営業力の大切さ”。つまり、会計士としての誇りを脇に置いてでも仕事と 向き合う心構えが重要である、と斉藤氏は言います。「会計士の転職の成功と失敗の分かれ目は、会計士の資格に頼らない、ということ。 会計士になったということは、その資格なくしては活躍できないフィールドへのパスポートを獲得したということであり、 短期間で必要な実力を身につけられるだけの頭の良さを備えている、ということですが、乗り出して生き抜くためには、会計士の資格がなくても 生計を立てることができるだけのビジネススキルを身につけことが重要なのです。」

 「時代の流れに巻き込まれるのではなく、俯瞰的な視点を持つことも大事ですね」と斎藤氏は続けます。「“これからは厳格監査の時代だ”、 “内部統制の時代だ”といった表現だけに惑わされず、大きなうねりの方向を見極める必要があると思います。その方向の先には、私もまだ気付いて いない“何か”があるかもしれない。その“何か”に出会えることを楽しみにしている人が、きっと転職で成功するのでしょう。」

人脈を大切にして、自己研鑽を積む

 転職においては、『絶え間ない自己研鑽』、『初心を忘れない』、『人との出合いを大切にする』ということが大切だ、と斎藤氏は語ります。 「壁にぶつかった時に、自分がこの道を選んだ理由という原点に立ち返ることは大切で、元の職場や取引先のネットワークなどは転職後も必ず 役に立つからです。」この3つは、自ら選択した道を成功させるには重要なポイントと言えるでしょう。

 「最近の若い会計士には、現状に不満だから辞めるという人が増えています。そのような人は、この3つを大切にしていない人が多く、転職 しても成功する可能性は低い。逆に、この3つをしっかり押さえ、人とのつながりを大切に、壁にぶつかっても初心を忘れずにやり抜いた人が 『やりたいことがあるので辞めます』という場合は、成功する可能性が高いですね。」

 いずれの道を選択するにせよ、公認会計士のキャリア構築において大切なことは、ビジネスパーソン全般でも大切なことと重なります。 高い目的意識を持ち、絶え間のない自己研鑽を重ねながら会計業務を実践していく・・・。これらが、新たな活躍舞台を目指す公認会計士にとって ますます重要になるといえるでしょう。