ミシュラン
2008年10月24日
先日、とある会食で日本一と言われるてんぷら屋さんに行ってきました。間違い無く味は絶品です!ころもはしっかり付いているのに、食べるとそれを全く感じさせず、素材そのもの味がダイレクトに伝わる。しかもその温度まで完全にコントロールされているのはびっくりしました。
ところがミシュランガイドブックにはこの店は掲載されていません。私が全幅の信頼を置く料理評論家によれば、この店をてんぷらとするならば、他の店はてんぷらでなくフリッターであると。
この店が落選した最大の理由はカウンターに横にトイレがあるからだそうです。ガイドブック自体には料理そのものを評価していると書いていますが、実際はその雰囲気等も大いに含まれているようです。
ここでふと鈴木孝夫の「ことばと文化」を思い出しました。「言葉」は表面的に同一の物を指す場合であっても、その裏に様々な文化的な要因が隠されているということ。
例えば、日本語の「唇」は英語で「LIP」と訳されますが、英語の「LIP」は日本語で「唇」と言われる部分よりも広く、鼻の下の髭が生える部分を含む概念だそうです。つまり、文化が違えば、両者の意味する範囲というのはかなり異なるということです。
料理についても同様で、料理がおいしいということについて、日本人は料理そのものの味についての評価に重きを置くのに対して、フランス人にとっては味のみならず雰囲気について大きなウェイトを置いているのでしょう。
ちなみに、東京版ミシュランの選定を行っていると噂されるこの料理評論家によれば、地下にあるレストランは評価が下がる、ラーメン・そばはスナックなので対象外(会席は除く)、焼肉は半調理で客にだすので料理ではない、中華は化学調味料を使う店が多いので選定が少ないそうです。








