各界で活躍する公認会計士 佐藤 桂さん

各界で活躍する公認会計士 公認会計士というハイスキルな資格と経験を活かし現在様々な業界で活躍している皆様の諸先輩方に会計士としての経験の活かし方、キャリアの広げ方ど興味深いお話を伺いました

10年ごとに転機が来る

2007年に個人事務所を設立し、新しい一歩を踏み出されました。この経緯と心境をお聞かせ願います。

会計士になって以来、常に“For the Client”を胸に活動してきましたが、今の個人事務所が最もストレートに“For the Client”を追求できると思っています。ソフトバンクは私に大きな活躍の場を与えてくれましたが、通信分野が中核事業となってからは、巨額設備投資の長期回収を基軸とする、技術・営業中心の経営になり、その中で私が会計士として固有の付加価値を発揮し続けることに限界を感じました。民間企業では、このような経営の抜本的変化がたびたび起こるわけで、会計士の転職につきまとうリスクといえますね。そこで、自分の価値を最大限発揮できる環境を自ら創ろう、そこでサービス提供し、企業の成長を支援することで、再び「日本を元気にしたい。」幸い、これまで築き上げた会計士・企業人としての知識・人脈・ノウハウがあります。おかげさまで、開業1年を無事経過できました。監査法人で10年、ソフトバンクでも約10年。どうやら私には10年ごとに転機が来るようです。

転身は大成功だった

監査法人を飛び出し、事業会社で活躍、そして独立をされました。振り返ってみて、転身の決断を
どう評価されていますか。

大成功だったと思っています。日本の大企業の一角を占めるまでになったソフトバンクの成長過程を、自らも一員としてつぶさに見、関わることができたわけですから。これは監査法人に所属していては絶対にできないことです。「日本を元気にしたい」という一心で、あえて未知の大海に飛び込んだわけですが、実際に手がけた仕事を通して、日本を元気にすることに幾ばくか役立ったのではないか、と自負しています。

また、事業会社に身を置いた経験を生かしながら、複数の会社に必要な時に必要なだけアドバイスできるいまの立場もとても気に入っています。これまでは投資に対して専門的な見地からアドバイスを送る立場でしたが、今後は自分自身が投資家になることも視野に入れています。まだまだ楽しみながら勉強している段階ですけれど。

─本日はありがとうございました。

プロフィール

佐藤 桂  Sato Katsura

  • 佐藤桂事務所 代表
  • 1964年生まれ。宮城県出身。東北大学経済学部卒。86年大手監査法人に入社、90年公認会計士登録。93年同法人ニューヨーク事務所に出向。96年監査法人トーマツへ転職。同年ソフトバンク(株)に出向、97年同社常勤監査役。2000年同社グループ会社取締役を経て、同社合併に伴い、03年ソフトバンクグループ会社管理本部本部長。07年から現職。現在、ベクター(株)社外取締役、(株)カービュー社外監査役、ジーディーエス・ジャパン(株)監査役も兼務。

ワークス・サポートより

桂さんといえば、サスペンダーと扇子がトレードマーク。
インタビューのときも、鳥獣戯画が描かれている扇子をお持ちでした。
クラシック音楽が趣味。学生時代からホルンを吹いていて、超一流奏者も使うアレキサンダー製103(MB)を愛用しているそうです。